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同じ木なのに…柾目と板目の経済格差



こんにちは。Wood Life Designです。


前回は、木の家の魅力をお伝えしましたが、今回は現実的なお話をしようと思います。


木は豊かな表情を持ち、それがあなたの家を唯一無二にします。まずはそんな木の表情、デザインについていくつかご紹介します(下線部をクリックすると、画像付きサイトに遷移します)。


丸太の中心を縦に切ると、真っすぐ平行な木目が表れます。これを「柾目(まさめ)」といいます。ピンストライプで高級感があるので、人気のデザインです。


丸太の中心からずれた外側(樹皮側)を切ると、山型の木目が表れます。これを「板目」といいます。


板の色が赤系と白系にはっきり分かれているものを「源平」と言います。そう、歴史に出てくる源氏と平氏の源平です。名前の由来は「源氏の白旗、平氏の赤旗」だといわれています。時間と共に同じトーンになりますが、色の差が激しいと、価格は安くなりがちです。「杉の源平」といえば、昔から安い板の代名詞です。


樹木の枝は、日の当たらない下の方から枯れ落ちます。その落ちた枝の痕跡が「節」です。人の手でこまめに枝を落とせば節はできませんが、手入れが届かなかった木にはたくさんの節ができます。生成色でナチュラルなデザインです。


5.節埋め

木の中に残っている節(枯れ枝がそのまま木に埋もれたもの)は「死節(しにぶし)」と言い、この死節を残したまま板を加工すると、節が抜けて板に穴が開きます。この穴を別の木で埋めたものが「節埋め(ふしうめ)」です。パッチワークのようで、個性的なデザインになります。


6.皮付き

あえて樹皮をつけたままの木を「皮付き」「耳付き」と言います。木の存在感がより一層際立ち、ナチュラルというよりワイルドな表情を持っています。中には枝まで付いたままのものもあり、個性的なデザインを作れます。


ここからが本題です。木材の価格は、体積当たりの単価で決められます。例えば「節ありの板目」でランクの低い、並材(なみざい)と呼ばれるものだと、1㎥当たり10~20万円が相場です。一方「節なしの柾目」は、値段が高いものになると1㎥当たり80万円以上します。


また、同じ節でも板と一体化しているものは「生節(いきぶし)」と言い、住宅に使用しても機能的には何の問題もありません。しかし、節埋めでご紹介した「死節」がある木をそのまま家の柱や梁といった骨組みに使うと、家の強度が低下するリスクがあります。


また「死節」のある板をフローリングなどに使うと、靴下やストッキングを引っかける可能性もあります。ちゃんと節埋めされた板を使ってもらいましょう。



私達は木のプロフェッショナルとして、天然木と漆喰をベースとした、自然素材の健康住宅をご提案しています。まるで森の中にいるような、思わず深呼吸したくなる家を作っているので、家づくりでもしお悩みであれば、Wood Life Designにお気軽にご相談ください。




電話:046-293-0808

(受付時間:月~土 8:00~18:00)



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